洗濯洗剤は1回いくら?液体・粉末・ジェルボール14製品で計算した
洗濯洗剤14製品の「洗濯1回あたり単価」くらべ
- 1回あたりは10円〜39.9円で4倍の差。液体は10〜26円、ジェルボールは28〜40円に分かれた
- ジェルボールが高いのは1粒固定だから。少量洗いでも1粒使うので、洗濯物が少ない家ほど割高が大きくなる
- 自動投入専用洗剤の価値は単価ではなく補充頻度。1回単価は通常品とほぼ同じだった
前回の柔軟剤と同じ計算を、洗濯洗剤でやりました。式は同じです。容量 ÷ 1回の使用量 = 回数、価格 ÷ 回数 = 1回あたり。
メーカー公式の使用量目安と実売価格から14製品を計算したところ、洗濯1回あたりは10円から39.9円。約4倍の差でした。
そして柔軟剤のときとは、差の生まれ方が違いました。柔軟剤は「メーカーごとの投入量の差」でしたが、洗剤は「形状の差」です。液体は10〜26円、ジェルボールは28〜40円と、きれいに二層に分かれました。
あらいまる「大手の比較サイトには液体2.3円とジェルボール39.7円が同じ表に並んでいて17倍差に見えるんですが、条件を揃えて計算し直すと差は4倍まで縮みました。それでも4倍ですが」
先に結論——1回あたりで見た答え
- いちばん安い現行品 → NANOX one 洗浄プラス 詰替1530g(1回10.1円)。すすぎ1回対応で、液体の中でも使用量10gと少ない
- ジェルボール派なら → アリエール ジェルボール4D 微香タイプの大袋(83粒)で1回27.8円。小袋ほど1粒単価が上がるので、買うなら大袋です
- 自動投入洗濯機の人 → 専用品(NANOX自動投入・1回10.5円)と通常品詰替(10.1円)の単価はほぼ同じ。専用品の価値は安さではなく、タンク補充が1本で120回もつことです
14製品の「洗濯1回あたり」(安い順)
使用量は、液体・粉末が「水量30Lのとき」の公式目安、ジェルボールは「1回1粒」(公式目安が水量30〜65Lで1粒のため)です。価格は送料を含みません。
| 製品 | 形状 | 1回あたり | 1回の使用量 | 容量 | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| トップ クリアリキッド 業務用 4kg ※終売在庫 | 液体 | 10.0円 | 25g | 4,000g | 1,600円 |
| NANOX one 洗浄プラス(詰替) | 液体 | 10.1円 | 10g | 1,530g | 1,546円 |
| NANOX 自動投入洗濯機専用 | 液体 | 10.5円 | 6g | 720g | 1,263円 |
| NANOX one 洗浄プラス(本体) | 液体 | 11.6円 | 10g | 600g | 698円 |
| アタックZERO(詰替 超特大) | 液体 | 13.3円 | 約10ml | 1,460g | 1,936円 |
| ボールドジェル(詰替 超ジャンボ) | 液体 | 16.9円 | 27ml ※ | 1,490g | 930円 |
| アタック 業務用 粉末 2.5kg | 粉末 | 18.0円 | 20g | 2,500g | 2,246円 |
| 液体ビック バイオ酵素 4.5kg | 液体 | 22.8円 | 30ml | 4,500g | 3,420円 |
| 部屋干しトップ 除菌EX(本体) | 粉末 | 23.3円 | 30g | 900g | 698円 |
| アリエール 除菌プラス(詰替) | 液体 | 23.7円 | 27ml ※ | 1,720g | 1,507円 |
| さらさ(詰替 ウルトラジャンボ) | 液体 | 25.5円 | 27ml ※ | 1,490g | 1,408円 |
| アリエール ジェルボール4D 微香(83粒) | ジェルボール | 27.8円 | 1粒 | 83粒 | 2,310円 |
| アリエール ジェルボール プロ 部屋干し(89粒) | ジェルボール | 33.7円 | 1粒 | 89粒 | 2,997円 |
| ボールド 太陽のジェルボール4in1(89粒) | ジェルボール | 39.9円 | 1粒 | 89粒 | 3,553円 |
価格は2026年8月3日にLOHACO・Yahoo!ショッピングの商品ページで確認した表示です(ボールドジェルは2袋セットの1袋換算・送料別、クリアリキッドとNANOX詰替も送料別の店舗です)。
※P&Gの液体3つ(ボールド・アリエール・さらさ)について。 この3製品は、手で計量するときの使用量目安がメーカーの公式サイトに載っていません。表の27mlは、洗濯機メーカー(パナソニック)が公表している自動投入の基準量です。手動のキャップ目盛りとは異なる可能性があるため、この3製品の数字は目安として読んでください。
ジェルボールが高くなるのは「1粒固定」だから
ジェルボールの公式の使い方は「水量30〜65Lで1粒、65L以上で2粒」です。つまり、洗濯物が少ない日も多い日も、使う量は同じ1粒。
これが単価の構造を決めています。
- 水量65L(大量洗い)で使う → 液体を65L分入れた場合と近いコストになる
- 水量30L(少量洗い)で使う → 液体なら10〜27mlで済むところに1粒。割高が最大になる
洗濯物が多い家族ほどジェルボールの割高は縮み、一人暮らしで少量洗いが多い人ほど開きます。「ジェルボールは高い」は半分正しくて、正確には「少量洗いのジェルボールが高い」でした。
計量の手間がないという利点はここでは扱っていません。1回18円の差(NANOX 10.1円とボールド39.9円の差×毎日洗濯で年約1万円)を手間の対価と見るかどうかが、選ぶ基準になります。
自動投入専用の洗剤は「安くなる」わけではない
自動投入洗濯機向けの専用洗剤(NANOX自動投入専用)は、1回6gと通常品(10g)より少ない量で効く高濃度品です。ところが1回単価を計算すると10.5円で、通常品の詰替(10.1円)とほぼ同じでした。
専用品の本当の価値は、タンクに1本入れると120回分もつことです。補充の頻度が減る。単価は変わらない。そういう商品でした。
なお、花王の「アタックZERO自動投入専用」は2024年9月に生産を終えています。花王の現行の案内は「通常のアタックZEROを自動投入で使う(基準10g/30L)」です。
粉末は単価だけでは決められない
粉末のニュービーズは、公式が「すすぎ2回をおすすめ」と明記しています。一方、NANOX one・アタックZERO・アリエールなど液体勢は軒並み「すすぎ1回OK」です。
すすぎが1回増えると、水道代と電気代と時間が毎回上乗せされます。粉末の1回単価が液体より安く見えても、この分で差が縮む——ここは金額にできる公式データがないため、論点の指摘までにとどめます。
ちなみに、かつての定番だった粉末は現行品が減っています。ライオンの「トップ プラチナクリア」は2022年に製造終了、P&Gのアリエール粉末も現行ラインナップにありません。
まとめ——形状を先に決めてから、銘柄を選ぶ
1. 少量洗いが多い(一人暮らし・毎日洗う) → 液体。NANOX one かアタックZEROの大容量詰替
2. 大量洗いが中心(家族・まとめ洗い) → ジェルボールの割高が縮むので、手間を取るなら大袋を
3. 自動投入洗濯機 → 単価はどれも大差なし。補充頻度で専用品を選ぶ価値はある
柔軟剤とあわせると、洗剤10.1円+柔軟剤6.1円=1回あたり約16円が、今回調べた範囲で香り付きの組み合わせの下限でした。
あらいまる「洗剤と柔軟剤で年間の差が2万円くらい出ます。次は洗濯槽クリーナーを調べます。あれは『1本使い切り』なので、また構造が違うんです」
→ 柔軟剤は1回いくら?15製品で計算したら7.7倍の差があった
価格は2026年8月3日にLOHACO・Yahoo!ショッピングで確認した表示で、変わることがあります。Amazon・楽天市場は機械的なアクセスが拒否されたため、今回の価格には使っていません。
調査・編集:洗濯図鑑編集部。あらいまるは記事の案内役のキャラクターです(実在の人物ではありません)。
この記事の調べ方と、分からないこと
使用量の目安と容量は、2026年8月3日に各メーカーの公式ページ(花王・ライオン・P&G・花王プロフェッショナル・ライオンハイジーン)を1つずつ開いて書き写しました。花王は製品Q&A側、P&Gの自動投入基準はパナソニック公式の洗剤一覧から取っています。1回あたりの単価はこの記事のための計算値で、14製品すべてを機械で計算し直して検算しています。編集部が実際に洗って比べたレビューではありません。洗浄力・香り・仕上がりは、この記事では判断していません。
分からなかったことも書いておきます。P&Gの液体3製品は手動計量の公式目安が取れず、自動投入基準(27ml/30L)で計算しました。粉末のニュービーズとアタック高活性バイオパワーは、使用量が公式サイトのパッケージ画像内にしかなく文字として確認できなかったため、表から外しました。アタックZEROドラム式専用とアリエール自動投入用は価格ページが確認できず未掲載です。ジェルボールの1粒あたりのグラム数は公式に記載がありません。トップ クリアリキッド業務用は生産終了品の在庫販売のため、リンク切れになる可能性があります。
液体のg表記とml表記の換算は、メーカー自身が「10g(10ml)」と併記している場合はそれに従い、P&G系は1g≒1mlの近似を含みます。